乗りたい時に借りて、行きたい場所の近くで返却できる自転車のシェアサービス、ドコモ・バイクシェアはとっても便利。ちょっと高いのは難点だけど、使える地域が広がっているし、電動アシスト自転車だから坂道だって楽々。
でも注意しないと、困った事態に陥る可能性があるのです。自分自身の体験から、トラブルにあわずに済むための注意点と、いざというときの対策をお教えします。
乗り捨て可能なドコモ・バイクシェア
現在、ドコモ・バイクシェアは都内10区で使えます。

私が住んでいる中央区のほか、千代田区、文京区、新宿区、渋谷区などなど、山手線内ならほぼ使えるのでは。台東区がなぜ不参加なのかわかりませんが、とにかくじわじわエリアを拡大中。地方でも横浜や川崎でも使えます。
まずはその利点から。
- アプリで申し込んだらすぐに自転車の貸出が可能
- サイクルポートであればどこでも乗り捨て可能
- 電動アシスト自転車なので走行が楽
とくに②はとっても便利。このおかげで利用者が増えているのだと思います。③も一度乗ったらやみつきに。もう普通の自転車には乗りたくなくなったほどです。それほどまでに電動アシスト自転車は快適なのだ。
が、デメリットもあります。
- 料金が高い
- アプリが使いづらい
- 充電されていないことがある
- トラブル時にコールセンターに連絡が(ほぼ)つかない
①の利用料金は利用区域によって異なるので、中央区を例にあげると、

私は単発での利用ばかりなので、30分乗るごとに150円かかっています。気がつくと、月に3000円を超すこともざら。ですが、便利な乗り物ではあるし、基本チャリに乗るのが好きなので、必要経費と考えています。
しかし、料金以外にも問題がありあり。
②以下の困る点について、以下、対策を紹介していきたいと思います。
残念なアプリの仕様
ドコモ・バイクシェアのアプリはいまどきどうしてこんな出来?と思わず言いたくなるほど、使いづらいことこの上ないです。

レビューの評価も低いですね。
- 最初に中央区で登録しているのに、アプリにログインした後、もういちど利用地域を選ばなければならない
- 自動ログインできないことがある(もう一度IDとパスワードを入れ直し)
- なぜか「ネットワークエラー」表示が出てつながらないことがある
言ってしまえばユーザビリティにとことん欠けているアプリなのです。
②のときは超絶面倒くさいです。パスワードを覚えていればいいですが、覚えていないとメールアドレスを入れてもう一度送信してもらわなければなりません。
なので、②の対策としては、IDとパスワードはすぐに思い出せるカンタンなものに変えておくこと!

③の対策としては、スマホの電源をいったん切って、もう一度起動させましょう。アプリを終了してもだめでした。スマホを再起動するのが一番です。
自転車を借りる前の注意点ーここをチェックしましょう!
ドコモ・バイクシェアは便利です。
でも、それは自転車が万全な状態なときのお話。そうではないケースは珍しくないので要注意。
例えば、
- 充電がちゃんとされていない
- パンクしていることがある
- 施錠のレバーが降りにくいことがある
まず①について。
ドコモ・バイクシェアの自転車には、電池の残量を示す目盛りがあります。

上の自転車の場合、ちょっとわかりづらいですが残量表示は「40%」。丸一日乗る、ということでもなければ問題はありません。
が、この表示が3%だったり、ときにはゼロなんてのもあるんですよ。夜間に係の方が自転車を回収して充電しているようなのですが、いつもパーフェクトな状態ではありません。
貸出してから残量ゼロだったことに気づいたこともありました。ちなみにゼロ表示でも少しの時間ならアシスト機能は有効です。
が、それも10分ぐらい(あるいはもっと少ないかも)。電池切れになると電動アシスト自転車は重いです。心理的にもより重く感じます。なので、残量計は要チェック!
特に土日ね。貸出台数がたくさんあると思っていたら、どれも電池がろくに残っていないということが多いです。
なので、アプリ上で自転車を適当に選んではだめ! サイクルポートで自転車の電池の残量を確認した上で自転車を選びましょう!
②のパンクについても同様です。気がつかずに乗ってから、あれ調子がおかしい、やばいパンクしてたということがありました。
仕方がないのですぐにサイクルポートに戻って返却し、別の自転車を借りましたが、これは時間のロス、気分も悪いです。
今日などは、自転車を借りて駐車しようとしたら、施錠のレバーがおりない!という事態に直面しました。
これはあせります。施錠できないってことは返却もできないってこと。ということは、延々利用料金が発生してしまうということです。
結局、スタンドを何度か立てたり横にしたりを繰り返したら、レバーをおろすことができました。施錠用レバーがおりないというときには、この方法をおすすめします。
ドコモ・バイクシェアのトラブル時にはここに連絡すべし!絶対つながります
ドコモ・バイクシェアのサイトにはこのように出ています。
自転車がパンクや盗難にあった場合は、どうすればいいですか?
恐れ入りますが、運営事務局(0120-116-819)までご連絡ください。
氏名、ご連絡先、状況、会員内容等を確認させて頂き、ご対応させていただきます。
が、この運営事務局、要するにコールセンターがむちゃくちゃつながらないのです。
私の場合、盗難やパンクではなかったのですが、サイクルポートにとめて返却しようとしているのにセンサーが働かず、返却手続きが取れないという困った問題が発生したことがあります。
利用している方ならわかると思うのですが、ドコモ・バイクシェアは施錠しただけでもちゃんとメールが届きます。施錠すれば「施錠確認通知」のメールが、返却すれば、「返却完了」のメールがはいります。
でもこのときには、施錠してもメールが全然来なかったんですよ。ちゃんと施錠することはできた。なので、まあいいかと思っていたら、いざ返却しようとしたときに「返却」にならない。メールもこない。
このままでは料金がどんどん膨らんでしまう…。
焦った私は、もちろんすぐにその場でコールセンターに電話しました。サイクルポートの看板にもこの番号は大きく出ているし、自転車本体にも表示されています。
しかし、まーったくつながらない。20分待っても全然つながらない。
まずいよ、まずい。別のサイクルポートに移動してそこで試してみましたが、やはり返却できません。再びコールセンターにかけたけど、前とまったく同じでつながらない!!!
で、どうしたか。
家族に「どうしよう」と泣きを入れて電話で相談をしたら、その場でドコモ・バイクシェアの会社の番号を調べてくれたので、そこに電話をしました。
番号は以下の通りです。
株式会社ドコモ・バイクシェア 03-3434-8197(代表)
会社ですからね、普通に03で始まる番号だし、つながらないわけがない。
すぐにつながり電話に出た人に事情を話すと、「とりあえずそこで駐輪しておいてください」「料金はこちらで調整し、過剰に請求がいかないようにします」とのことでした。もちろん相手の名前もちゃんと聞きました。
結局、請求金額のメールを見たら、私が返却できずに困っていた時間の分(おおよそ1時間)は含まれていなかったので一安心。
しかし、こういうことが今後も起こらないとも限りません。なので、トラブルが起きたときの私からのアドバイスとしては
- コールセンター(0120-116-819)はかけてもいいけど多分つながらない
- ドコモ・バイクシェアの本社(03-3434-8197)にかけた方が手っ取り早い
- このとき、返却しようと思った時間や場所を正確に告げること
- 相手の名前も聞いておく
以上を注意していると確実かと思います。
問題は土日に問題が起きた場合ですね。週末はドコモ・バイクシェアのオフィスには人がいると思えない。
その場合には、当日の事情が明確にわかるよう、
- 自分のID
- 最初に返却をしようとしたサイクルポートと時間
- コールセンターにかけてつながらなかった時間
をできるだけ早く平日に電話を入れて伝えるのがいいと思います。どうせコールセンターはつながらないだろうから。
電話の会社のくせにコールセンターがまったくつながらないなんて、まったくひどいお話ですが、これが現実なので防衛策を用意しておくしかありません。
対策をまとめてみましょう。
<借りる前>
- IDとパスワードは覚えやすいものに変更しておく
- 自転車を借りるときは現物を見てから
- 電池の残量、パンクがないかをチェック
- 施錠のレバーがおりづらいものがあるので、心配な人は一度試してみる(だめだったら返却して別の自転車を借り直す)
<トラブル発生時>
- 問題が起きたときの日時、場所を正確に把握しておく
- コールセンターにかけてつながらなければ、ドコモ・バイクシェア本社にかける
- IDを告げ、トラブルの内容(時間や場所など)を報告し、担当者の名前を聞く
- やりとりを記録に残す
問題は多いし、料金もちょっと高いし、アプリは残念だし、コールセンターはひどいけど、バイクシェア自体の仕組みはいいと思うんですよ。競争が出てくれば違ってくるのかもしれません。いでよ新興勢力。
それまでは対策をしっかりして楽しく乗りたいと思います。